think が sink に、this が zis に聞こえるとき、原因は舌の長さだけではありません。TH には二つの音があるので、同じ「かむ」動作で全部を処理しないことが大切です。
/θ/ と /ð/ は、舌の位置は共通で、声帯が振動するかどうかが違います。まず一本ずつ確認し、そのあと単語と文の中で切り替えましょう。
舌先は軽く、空気の通り道を残す
舌先を上の前歯の裏側に軽く触れるか、上下の歯の間から少し出します。舌を強くかまず、舌と歯のすき間から空気を流します。
- /θ/ は無声音: think、thank、three、bath。声帯を振動させず、摩擦音を保ちます。
- /ð/ は有声音: this、that、these、mother。同じ舌の位置で、声帯の振動を加えます。
喉に指を軽く当て、sss—zzz を続けて言ってみてください。振動なし・ありの差を感じたら、/θ/—/ð/ に置き換えます。大きな声にすることと、声帯を振動させることは別です。
同じ綴りでも発音が切り替わる
I think /θɪŋk/ this /ðɪs/ is my third /θɜːrd/ brother /ˈbrʌðər/.
think、third は /θ/、this、brother は /ð/ です。最初はTHのある四語だけに注意を向け、そのあと他の語を戻して文をつなげます。
語尾にも違いがあります。breath /breθ/ は名詞、breathe /briːð/ は動詞です。ただし、語尾の e があれば必ず /ð/ になるという万能ルールではありません。新しい語は辞書の音声記号と音声を確かめましょう。
置き換えを最小対語で確認
- sink — think: /s/ と /θ/ で舌先の位置が変わるか確認します。
- tree — three: /θr/ を /tr/ の破裂音に置き換えず、/θ/ と /riː/ をゆっくり組み合わせます。
- day — they: /d/ のように一時的に空気を止めず、/ð/ の摩擦と振動を保ちます。
- breeze — breathe: 語尾の /z/ と /ð/ を舌の位置で比べます。
最初に二語を聞いてどちらかを選び、答えを確かめてから真似します。まだ違いを聞き取れない段階で速く繰り返しても、同じ推測を速くするだけです。目標は自分のアクセントを消すことではなく、相手に必要な音の違いを伝えることです。
1分で声と録音をチェック
- 15秒: 喉に手を当てて /θ/—/ð/ を4回交互に出します。
- 20秒: think—this—three—those を読み、無声音と有声音の順に注意します。
- 25秒: I think this is my third brother. をゆっくり1回、自然につないで1回録音します。聞き直すのはTHの四語だけです。
think this が苦手なら、最初は二語の間に短い区切りを置き、安定してきたら縮めます。語と語のつながりは単音のあとに、リエゾン・弱形・脱落の練習で調整しましょう。
MirrorSay には自分が練習したい短い文を入れて、お手本を聞いたりシャドーイングをしたりできます。まず think、this、three、those の4語を安定させ、実際に使う文に増やしてください。
一人の話者では聞き分けられても、別の声で分からなくなる場合は、複数の話者で練習するHVPTに進みましょう。
/θ/と/ð/を区別できたら、なまりの全てを直す必要はありません。発音の優先順位で、次に理解を妨げる点を選びます。
参考資料
- BBC Learning English: Voiceless Consonants — /θ/:無声音 /θ/ の音声と例語。
- BBC Learning English: Voiced Consonants — /ð/:有声音 /ð/ の音声と例語。
- BBC Learning English: Voiceless Consonants:無声音では声帯が振動しないことの解説。
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