英語の会議で、ちょうどいい沈黙を待っているうちに話題が変わってしまうことがあります。かといって No, you're wrong と切り出せば、案についての話が、人を守るための応酬に変わりかねません。
はっきり伝えることと、丁寧に話すことは両立できます。短く発言の合図を出し、人ではなく意見に応答し、最後に理由や次の選択肢を残す——その流れを作りましょう。
長い謝罪より、短い発言の合図
- Sorry to interrupt, but could I ask a quick question? 話が先へ進む前に、一点だけ確認したいときに使えます。
- Could I just jump in here? ここで一言いいですか、と発言の機会を求める表現です。
- Could I add something to that? 前の人の話を受けて補足したいときに向いています。
- Just to add... 「一点だけ補足すると……」と短く入る形です。顔見知りの会議で、毎回完全な疑問文にする必要はありません。
顔見知りの少人数会議なら、Can I jump in? や Just to add... だけでも足ります。Excuse me, I'm so sorry, I really don't mean to interrupt, but... と前置きを重ねると、本題より謝罪のほうが長くなります。
できれば文の途中ではなく、一つの意味が区切れたところで入ります。用語や数字を聞くだけなら、Thanks. Please go on. で話を返しましょう。同時に話し始めたときは Sorry, you go ahead. で譲れます。
反対するのは意見であって、相手の能力ではない
- I see your point, but I'm not sure that would work for our clients. 相手の考えを受け止めてから、顧客への影響という懸念を示します。
- That's a good point. My concern is the timeline. 良い点を認めたあと、具体的にスケジュールが心配だと伝えます。後半の理由までセットで言いましょう。
- I see it a little differently. Could we try the smaller version first? 見方の違いを伝え、小さく試すという代替案につなげます。
- I don't think that's quite right. The first test showed a different pattern. そうではないと思います、と伝え、最初のテストでは別の結果が出たという根拠を続けます。
You're wrong は相手そのものを否定するように響きやすい表現です。I don't think that's quite right なら、反対の度合いを保ちながら判断に焦点を当てられます。丁寧さを意識するあまり、本当の意見を何重もの perhaps に隠す必要はありません。
反対意見を一つの流れで言う
A: Let's roll this out to all users tomorrow.
B: Could I just jump in here? I see the benefit of moving quickly, but I'm worried about support. Could we start with a small group and review it on Friday?
発言の入口 → 相手への理解 → 具体的な懸念 → 代替案 の4段階です。最後の提案は必須ではありませんが、I don't agree だけで止めるより、議論を前へ進めやすくなります。
声の使い方も意味の一部
- Could I jump in? は、今の話し手を責めるのではなく、穏やかに少し上がる調子で尋ねます。
- I see your point の後に短い間を置いてから but... へ進むと、相手の話を受けて反論していることが伝わりやすくなります。
- My concern is the TIMELINE では、心配している一点を強めます。文全体の音量を上げる必要はありません。
親しい友人との会話では Sorry to interrupt が少し堅いこともあります。Can I add something? や Wait, can I ask something? が合う場面もあるでしょう。会議では短い表現にするか丁寧な導入を残すか、チームの話し方や話者の交代の仕方を見て調整してください。
1分で声に出す練習
- Could I just jump in here? を2回読み、2回目は jump in here を一つの意味のかたまりとしてつなげます。
- 実際に納得していない提案を一つ思い浮かべ、I see your point, but... で理由を、Could we...? で代替案を言います。
- 同じ内容を Can I add something? で始め、自分の会議にはどちらが合うか比べます。
MirrorSay で練習するのは、汎用の「丁寧な反対文」を暗記することではありません。自分が言いたいことを一度話し、自然な表現を聞き、シャドーイングしてリズムを確かめます。30文を保存するより、明日使う一文を口になじませるほうが効率的です。
相手の話を聞き逃して反論できないときは、まず場面別の聞き返し表現を。but の前の間の取り方は、意味のかたまりと強勢の練習で確認できます。
参考資料
- BBC Learning English: Meetings — Interruptions:会議で丁寧に割り込む必要性と会話例。
- BBC Learning English: The brainstorm:理由を添えながら反対意見を伝える表現。
*MirrorSay(ミラーセイ)は無料の英語スピーキング練習アプリです。1文言うと、ネイティブの言い方を映し、そのままシャドーイングできます。登録不要、音声はできる限り端末内で処理します。*
